ファイナル第3戦:タイガーズに突き放され、完敗

リッチモンド:    4.3 5.7 11.11 15.13  (103)
ジャイアンツ: 3.3 5.6 6.10   9.13   (67)

リッチモンドは後半、10ゴール(ジャイアンツは4ゴール)を奪い、35年間ぶりに決勝戦進出を決めた。36点差の勝利は、MCGに駆け付けた9万4258人のリッチモンドファンを興奮させた。その興奮は少なくとももう一週間は続くであろう。

ハーフタイム時点では1点差のみのリードだったが、第3クォーターに、タイガーズが6ゴールを奪い、その時点までの接戦の様相を完全に変え、スリークォータータイムに点差を31点まで広げた。

ダスティン・マーティンは最終クォーターの最初の1分で、3試合連続の3ゴールを奪い、その時点で試合はすでに決まったようだった。リッチモンドはその後、危なげなく103対67という勝利を手にした。

マーティン(20ディスポーザル、3ゴール)は素晴らしいシーズンを物語るかのようなプレイを見せた。しかし、これで終わりではない。グランドファイナルは来週に迫っており、リッチモンドが37年間ぶりの優勝を獲得できるかに注目が集まっている。

4ゴールを取ったダニエル・リオーリも輝いたが、トレント・コッチン(26ディスポーザル、7クリアランス7、9タックル)も同様に試合に良い影響を与えたプレイヤーだった。

しかし、タイガーズはキャプテンのコッチンがグランドファイナルに出場できないという判定を受けるかもしれない。ジャイアンツのディラン・シールへのヒットで、試合審査委員会がその件の処分を検討している。

問題となったのは第1クォーターの10分経過時点のプレイ。シールがボールを取り上げるように体を屈めた際に、コッチンが同時にアタックし、コッチンの肩がシールの顎にぶつかった。

シールは第1クォーターの残りはプレイを続けたが、クウォータータイムに遅発性の脳振盪にかかり、第2クォーターの半ば以降は、試合に出場できなくなった。

今シーズンすでにラフプレイで2回罰金を取られているため、コッチンは罰金を科せられただけでも、グランドファイナルに登場することができなくなる。(のちに出場可能となりました。)

MCGの観客は過去に類を見ないほどリッチモンド一色。会場で見えるジャイアンツカラーのオレンジ色のファンは非常に少なく、警備員のオレンジ色のベストの方が多かったとの指摘も。

MCGはリッチモンドファンに埋め尽くされており、リッチモンドファンの声援が非常に大きかったが、特にタイガーズが後半にリードを奪ってから、スタジアムのボルテージは一気に上がり、タイガーズの選手はますます流れを掴んだようだった。

タイガーズのアレックス・ランス(16ディスポーザル、7マーク、5リバウンド50)はジャイアンツのフォワードインサイド50mをマークやスポイルでコントロールできていた。ディフェンダーのデビッド・アストベリーはジョナサン・パトンと競り合うという大仕事に取り組み、第4クォーターの1ゴールしか得点を許さなかった。

ディオン・プレイスティア(22ディスポーザル、6タックル) とケーン・ランバート(23ディスポーザル、7インサイド50)などのタイガーズのミッドフィルダーはジャイアンツよりも強くボールにアタックしていた。

リッチモンド監督のデイミアン・ハードウィックは、第3クォーターに相手のボールを動かすスピードを抑え、フォワードインサイド50mへのパスを改善した後、試合に勝てる流れになったと考えていた。

「選手が本当に頑張っていたので、勝つことができて良かった。第3クォーターにプレイの強度を上げて、第4クォーターも攻撃を維持していたことに満足している。」ハードウィックは語った。

「コッチンとリーダーシップグループが試合への勝利に責任を持ち、今日は我がクラブにとって非常に良い結果となった。」

「第3クォーターは、ボール際でより組織的に動くことができたと思う。ジャイアンツはクリアランスが上手く、前半にその競り合いで負けていたが、ハーフタイムに我々がプランを手直ししてからはプレイを改善できた。」

「フォワードへのボールの運び方も後半良くなり、プラン通り、得点を重ねることができるようになった。試合のプレッシャーが少し落ちていたので、よりスムーズに得点できた。」

ジャイアンツは2年連続で、準決勝で敗退。去年のブルドッグズ戦の6点差の惜敗と違って、今年は試合で違いを見せつけられた。

ジャイアンツ監督のレオン・カメロンは、ジャイアンツは試合の序盤をコントロールできていたけれど、そのコントロールを得点につなげることができなかったと語った。

「第1クォーターと第2クォーターの最初はプラン通りにプレイしていたが、ゴールを取りそこなっていた。」カメロンは話した。

「好機を何回か逸した。ボールをもう少しじっくりと使って、得点を奪って相手にプレッシャーを与えたかったが、特にターゲットもない状態でフォワードに何度か長いキックをしてしまった。」

「第3クォーターでは必死に食らいついて行こうとしたが、タイガーズがペースを上げたため、ついていくことができなかった。タイガーズは勝利を得るにふさわしいチームだった。」

共同キャプテンのカラン・ワード(25ディスポーザル、3ゴール)はジャイアンツの選手の中で、非常に良いプレイを見せていた。もう一人の共同キャプテンのフィル・デイビスはリッチモンドの司令塔のジャック・リーウォルトを1ゴールだけに留め、役割を果たしていた。

フォワードのハリー・ヒメルバーグ(4ゴール)はジャイアンツにとって有力なターゲットだった。ジェイコブ・ホッパー(28ディスポーザル、5クリアランス)とジョシュ・ケリー(28ディスポーザル、8タックル)、トム・スカリー(25ディスポーザル、6インサイド50)はミッドフィルドでタイガーズ相手に良く戦った。そして、アダム・トムリンソン(26ディスポーザル)はバックラインから良いスピードで飛び出すなど良いプレイを見せた。

この試合をもって、ジャイアンツの2017年シーズンは終了した。来シーズンのグランドファイナル出場を目指し、また一からチーム作りが始まる。

<怪我の情報>
リッチモンド:大切なディフェンダーのデビッド・アストベリー(肩)とケイン・ラムバート(足)はクォータータイムに診察のためベンチに下がったが、2人とも第2クォーターの序盤に試合に戻ってきた。試合後、リッチモンドの監督デイミアン・ハードウィックは特に大きな怪我ではなかったと語った。

ジャイアンツ:ディラン・シールは第1クォーターにトレント・コッチンに当たられ、クォータータイムに遅発性の脳振盪にかかった。その後の診察によって、プレイを続けることが禁止された。

ゴール
リッチモンド:リオーリ4、マーティン3、バトラー2、ラムバート、カディー、カスタンヤー、タウンゼンド、エドワードズ、リーウォルト
ジャイアンツ:
ヒメルバーグ4、ワード3、ケリー、パトン

ベスト
リッチモンド:コッチン、リオーリ、マーティン、グライムズ、ランス、ラムバート、プレイスティア
ジャイアンツ:
ワード、ケリー、トムリンソン、スカリー、デイビス、ヒメルバーグ

負傷者
リッチモンド:なし
ジャイアンツ:
シール(脳震盪)
レポート:
なし
アンパイア:
ニコールズ、メレディス、ライアン
観客:MCGで94,258人

筆者:ニック・ボーアン
翻訳:ジェフ・ブランズ

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